コンパートメント症候群は下腿や腰部、様々な部分で引き起こされるが下腿におけるコンパートメント症候群はよく見られる
特に、下腿では前方組織における前方コンパートメントやなどが代表的で、それぞれの区画に存在する組織が関係してくるため、区画に存在する組織の理解が重要となってくる
今回は、下腿部におけるコンパートメントの理解と、特に問題となる前方区画のコンパートメント障害について考えていく。
コンパートメント症候群の機序と症状
各区画内には筋の他に神経、血管が存在し、打撲・骨折などによりコンパートメント内部の圧上昇により、最小動脈などが閉塞するため、筋肉や神経の阻血障害が起こる